ここはインドの古い城塞の街。美しい朝焼けの中、キャラバンの荷揚げをしているのはまだ小さな少年です。それを少し離れた街角でじっと見ていたのは彼の妹の少女。この時、兄想いの彼女はふと何かを思いつきます。
急いで駆け出す少女。色とりどりのありとあらゆる品物が並んでいる市場を走り抜けてゆきます‥。
「鳥を自由にしてやると、幸運が訪れるんですよ。」丁度同じ頃、インド人のガイド氏からそんな言い伝えを聞いていたのは、ロマンスグレーの髪に白いシャツもさわやかなリチャード・ギア。周囲には鳥売りたちと籠に入ったおびただしい数の鳥。興味深げにうなずいたその時、先ほどの少女が出会い頭にぶつかってしまいました。
「大丈夫?」と少女に声をかけるリチャード。
一瞬びっくりしたものの、先を急ぐ少女は一人の鳥売りの露店へと飛びこみます。「鳥を五羽ください。兄さんのためなの。」鳥売りは彼女が差し出した数枚のコインを見つめ首を振ります。「これじゃ一羽しか買えないよ。」希望した数が買えなかった彼女は悲しげな顔でトボトボと帰って行きます。
その一部始終を見ていたのがリチャード・ギア。彼女の後姿からくるりと視線をかえすと鳥売りに向き直ります。そしてその手にはVISAカードが‥。少し悪戯っぽく微笑みながらカードを渡すと鳥売りも全てを承知したようにうなずきました‥。
とうとう兄のいる広場まで戻ってきた少女。これから旅立つ兄のために、たった一羽の鳥を放とうとすると‥。いっせいに無数の鳥たちが彼女の周りから飛び立ちます。彼女の思いをのせた鳥たちが空に舞い上がる風景はまるで魔法使いが魔法をかけたようでした。何事が起こったのかとあわてて見上げる少女。そこにはほほえんでいる魔法使いならぬリチャード・ギアと鳥売りたちの姿が‥。全てを察して感謝のまなざしを送る少女に気が付いた
リチャード・ギアがとった行動とは‥?
【TVコマーシャルに使用されている音楽について】
このTVコマーシャルの舞台となったインド・ラジャスタン州の豊かで活気ある映像に魂を吹き込むのは、有名なミュージシャンで作曲家でもあるランジット・バロット氏。彼がVisaのTVコマーシャルのためにオリジナルで作曲したこの音楽は、素朴でありながら活気に満ち、リスナーを心地よさに包んでくれる見事な曲調です。またVisaのブランド・イメージともピッタリと合致した仕上がりとなっており、本TVコマーシャルにおいて独特な世界観を創り出すことに成功しています。